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いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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当サイトを読んでいる人の子どもが愛着障害で苦しんでいることはまずありません。
なぜなら愛着障害は、子どもの幸せをほとんど(またはまったく)配慮しないか、関心を示さない家庭に発生する障害だからです。
子どもの幸福に対する配慮が示されず、関心すらもたれなかった家庭にこの障害が発生するのです。
子どもに過度の抑制型または脱抑制型の愛着障害の症状が見られるなら、
それが単なる生まれつきの個性の現れではないことを確認するために、子どもの気質をしっかりと考えてみることがとても大切です。
他人になかなかなじむことができず、新しい状況におかれると怖がったり、不安を抱いているように見える子どももいます。
しかし、このような子どもが愛着障害にかかっていることはまれで、生まれつき内気なだけにすぎません。
こういった子どもだけでなく、積極的で、自己主張が強く、好奇心旺盛で、多少活発すぎたり、直情径行の性格があったとしても、正常な範囲の中にいる子どももいます。
愛着障害は現在知られている中でも指折りの深刻な精神障害です。
あなたの子どもがこの障害にかかっているなら、すぐに専門家に診てもらう必要があります。
虐待されたり、育児放棄されていた子どもを養子として迎える親、またはそのような子どもを養子に出す親は、特にこの障害に警戒しなくてはなりません。
愛情に満ちた環境を与えることが子どもにとってプラスになることは間違いありませんが、以前の愛情のない環境から引きずっているダメージを克服するには、専門家の助けが必要となるでしょう。
生まれつき抑制型や脱抑制型の愛着障害の子どもは一人もいないということを忘れないで下さい。
この障害は子どもが受けた(または受けなかった)育児が原因で生まれる症候群の一つなのです。
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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「店に出かける時には、いつもジェニファーに『私から離れちゃだめよ』といわなくちゃいけないんです。
娘はいつも知らない人につかつかと近づいていき、困らせているんです。
どんな人にも話しかけるなんて、いいわけありません。
いつか、娘が大きなトラブルに巻き込まれるんじゃないかと思うと心配です」
8歳のジェニファーの気質が社交的だというだけの話かもしれません。
しかし母親は、娘はしょっちゅうこのような振る舞いをしていると話しています。
ジェニファーはいつも体を人に押しつけています。
行くところではどこでも自分に注目を集めようとし、そうしてもらえなければ無理やりにでも目立とうとします。
彼女は子どもがかかる二つの愛着障害の一つである「脱抑制型愛着障害」の症状を示している恐れがあります(もう一つは「抑制型愛着障害」)。
親子間の健全な愛情が、子どもの身体、情緒、心理面の発達の土台を形作ることは周知の事実になっています。
子どもは、このきわめて重要な愛情を人に感じさせる、先天的特徴を生まれつきもっています。
泣く(親に自分の欲求を知らせる)、笑う、目で親の姿を追う、手でものをグッとつかむこともこの特徴に含まれています。
乳児は母乳をもらい、抱いてもらい、おしめを変えてもらい、お風呂に入れてもらうことで緊密な情緒的関係を築き上げると、
次は親子の強く、安定した関係が形成されるまで、ますます複雑な愛情形態を発達させていきます。
こうした関係を結ぶことで、子どもは世話を受け、守られていると感じられるようになるだけでなく、他の人間との健全な関係を始め、形成できるようにもなるのです。
健全な愛情が子どもの発達期間に形成されなかったり、歪められてしまったりする理由は数多くあります。
親との別離、子どもの入院、親の身体や精神の病気、アルコールや麻薬などの乱用の問題、親からの虐待、時には親子間の単なる性格の不一致など、
あらゆる原因で子どもは愛情不足を感じてしまうことがあります。
愛情が完璧な状態になることはなく、親子間に完璧な杵を築き上げられる人間も一人もいませんが、それでも十分に満足のいく親子関係を形成すれば、子どもは勇気をもって社会に出て行き、他人と健全な人間関係を形成できるだけの安心感や親愛の情を学べます。
愛着障害は、
「快適さ、刺激、愛情への欲求を無視されたことに対する反応としての社会的関係性の障害」
と定義され、きちんとした世話をしてもらえなかったり、配慮が著しく不足していた子どもの中に発生しています。
子どもの身体的欲求が無視されたり、保護者と何度も別離がある時にも、子どもは家庭の内外で安定した愛情関係を形成できなくなる場合があります。
「脱抑制型愛着障害」は、子どもが過度に広範な人間関係を形成しようとする障害であり、誰かれ見境なく出会ったすべての人と絆を形成しようとします。
このような子どもの愛着はまったく人を選ばず、通りにいるすべての人に話しかけます。
恐らく危険人物になついてしまい、危険に身をさらすこともしばしばあるでしょう。
愛着障害のもう一つの型(「抑制型愛着障害」)は、これとはかなり異なる形で現れてきます。
この障害をもつ子どもは、うろたえ、途方に暮れ、びくびくしていて、不安に陥りやすく、用心しすぎのように見えるかもしれません。
対人関係では人々にひどく矛盾した反応を示し、恐ろしい出来事が起こるのを予測しているかのように、いつも警戒心を抱いています。
このような子どもをなだめることは難しく、時にはいわゆる「冷淡な用心深さ(相手をただじっと見つめていたり、尋常ではない異様な気配を視線の中に漂わす)」を示します。
愛着障害をもつ子どものほとんどは、5歳以前に人との奇妙な関わり方が現れます。
彼らはひどく攻撃的になったり、感情が抑えられなくなったり、注意力が維持できなくなったり、すぐ気が散ったり、欲求不満をすぐ爆発させたりすることがよくあります。
この特徴はADD(注意欠陥障害)の子どもとも似ています。
また、同じ言葉を繰り返したり、ろれつが回らなかったりという点で、言語障害の子どもとも類似性を示しています。
この子どもたちは自閉症の子どもと混同されることがありますが、
自閉症には愛着障害の子どもには必ず見られるひどく不健全な育児(トラウマを引き起こす別離、虐待、育児放棄、親の病気など)は見られません。
愛着障害の子どもはIQが平均より低い傾向があり、知的障害児と間違われることもあります。
愛着障害の原因は生物学や遺伝学的なものではなく「環境である」と断言できます。
普通、愛着障害の子どもは保護者の愛情不足、身体的・性的虐待や育児放棄のある家庭で育てられています。
またこの障害は、施設で育てられた子どもにも現れています。
しかし幸いなことには、以前の環境には欠けていた愛情に満ちた養育や刺激のようなプラス要素のある健全な環境に子どもを移すと、ほとんど例外なく症状はよくなります。
言い換えると、愛着障害はかなり治療が可能で、正常な状態に戻すことさえできるのです。
実際、他の重度の障害とこの障害を区別するのに利用されている診断基準の一つは、多くの愛着障害の子どもが、以前とは異なる、恵まれた環境で世話や養育を受けた時、
子どもたちのその症状が著しい早さで改善されるということなのです。
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離婚後に、子ども達が離れている親から愛されているという証でもある「養育費」と「面接交渉権」。
その実態と問題点を理解して支援に生かしてください。ひとり親家庭の子どもの権利をみんなで考えるための一冊。
第1章 アンケートから知る当事者の声(当事者アンケートから思うこと/離婚後の親子関係サポートに関するアンケート)/第2章 養育費不払いに困ったら(養育費は子どもの権利だから…/養育費の取り決めについて ほか)/第3章 面接交渉実態調査(アンケート調査から見る面接交渉の実態/アンケート集計結果 ほか)/第4章 支援者の心構えとして大切なこと(支援者の心得(カウンセリング理論)/カウンセリングで目指しているもの ほか)/第5章 NPO法人Winkの活動(NPO法人Winkの活動・シンポジウムから/NPO法人Winkの一〇年計画 ほか)/付録
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片親にとって一番重要な課題は、援助を求めることです。
家事と育児の責任をすべて一人で処理するのは無理であることに気づき、重荷を減らしてくれる友人、家族、親戚(金銭的余裕があるなら家政婦)を見つけて下さい。
自分の幸福をないがしろにすることは、あなたの子どもの将来や幸福にとってもマイナスです。
配偶者と一緒に暮らした後に離婚などで片親になったなら、それまでの家庭生活の感覚をずっと失わないようにするため、
子どもがずっと守っていた慣習をできるだけ続けられるようにしてあげることが重要です。
きちんとした家庭で暮らしているという感覚が、子どもの幸福と安定にとって非常に役立ちます。
子どもが一定の年齢に達しているなら、家事の手伝いをさせて下さい。
子どもに責任を肩代わりさせることに罪悪感を感じてしまうかもしれませんが、子どもにその責任をきちんと負わせて下さい。
雑事や家事の役割分担を与えることで、子どもはあなたにとってさらに心強い味方となり、親子間の大切な一体感も深まっていきます。
家庭の幸福に役立っている子どもは自尊心(自分が必要とされているという感情)が高くなり、家庭以外の場所でも人生にプラスとなるでしょう。
同様に、子どもが成長していく時、あなたが毎日対処している様々なストレス(金銭や家族など)を子どもから隠してはいけません。
それらを見せることは、子どもにはまだ対処できない考えや情報で苦しめることではなく、子どもが共同生活を送る上での協力者であるという感覚を抱けるようにすることなのです。
子どもをしつけることを恐れてはいけません。
もし恐れているとするなら、それは子どもを片親にしてしまったのだから、しつけなどでもうこれ以上苦しめるべきではないという暖味な考えをもっているからです。
適切なしつけが大切なのは、子どもにとって必要で、価値のある、家族としての強い倫理観と一体感を抱くための一助になるからです。
あなたが片親なら、肉親の中の異性の人物に定期的に家に訪ねてもらって下さい。
あなたが援助が必要だと感じているなら、その人物が折に触れて子どものしつけを手伝ってくれるでしょう。
片親のための多種多様な書物や援助グループを活用して下さい。
子どもにもこのような多くの支援グループがあります。
片親の子どもは、何らかの精神障害になる、やや高い傾向があるので、不安、うつ病、社会的孤立、学業不振などの徴候に注意し、学校やセラピストから援助を受けて下さい。
離婚後に、子ども達が離れている親から愛されているという証でもある「養育費」と「面接交渉権」。
その実態と問題点を理解して支援に生かしてください。ひとり親家庭の子どもの権利をみんなで考えるための一冊。
第1章 アンケートから知る当事者の声(当事者アンケートから思うこと/離婚後の親子関係サポートに関するアンケート)/第2章 養育費不払いに困ったら(養育費は子どもの権利だから…/養育費の取り決めについて ほか)/第3章 面接交渉実態調査(アンケート調査から見る面接交渉の実態/アンケート集計結果 ほか)/第4章 支援者の心構えとして大切なこと(支援者の心得(カウンセリング理論)/カウンセリングで目指しているもの ほか)/第5章 NPO法人Winkの活動(NPO法人Winkの活動・シンポジウムから/NPO法人Winkの一〇年計画 ほか)/付録
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昔より片親の家庭は増えています。
社会は片親でも生きていけるような、新しい手段を提供してきました。
今ではゲイの男性やレスビアンも含め、以前より多くの未婚の男女が子どもを養子にしています。
離婚率が高いということは、多くの家庭が片親になっているということです。
結婚せず、人工授精で子どもをもつことにした女性も多数います。
もちろん、配偶者が亡くなると、片親の家庭になります。
過去数十年、メディア(特に映画、テレビドラマ、連続ホームコメディー)は、この片親の増加現象を反映し、片親の家庭をテーマにしたドキュメントやドラマを定期的に特集しています。
しかし、一般にこのような番組では、片親やその子どもが直面する園薙な状況は歪められたり、非現実化して描かれていることがよくあります。
あなたが片親なら、人から教えられなくても、日常生活が連続ホームコメディーとはまるで異なっていることがわかっているはずです。
片親の家庭は金銭的重圧に苦しめられている傾向があります。
貧困は親にも子どもにも多くのマイナスの結果をもたらすため、よく苦悩の種になります。
片親の家庭では特にストレスも多いように思えます。
研究から、一般に配偶者のいる親より片親のほうがコルチゾール(ストレスホルモン)の分量が多いことが証明されました。
片親は気分障害(特にうつ病)にかかりやすくなります。
片親になったのが、自ら選んだ結果なのか、死別か離婚によるものかによって、罪の意識、良心の珂責、復讐心など敵対的感情を抱く場合が多くなることがあり、
既に発病している気分障害が何であれ、症状はひどくなるだけでなく、子どもにも悪影響を与えてしまいがちになります。
児童虐待は両親のいる家庭より片親の家庭で多く、行動障害や精神障害の発症率も高くなります。
実際に、片親の子どもが直面している問題は複雑で、広範囲に及び、うつ状態、不安、孤独感、攻撃性や無意識の暴力の発現、心身症の様々な症状、学業不振になりやすくなります。
このような症状はすべて少年のほうにやや多くなります。
男の子は女の子はどすんなりと状況に順応できないようです。
しかし、ここで措いている片親像は寒々としていますが、これで片親のすべてを調査したわけでは決してありません。
多くの片親の家庭は子どもにとって健全で、愛情に満ち、環境もきちんとしています。
とりわけ、仕事と子育てのバランスをとらなくてはならないシングルマザーたちは、元気や自信にあふれ、独立心も旺盛なことが多く、類いまれな立ち直りの早さと性格の強さを示しているので、子どもたちに大変いい影響を与えています。
すべての子育てと同様、片親が直面する困難の多くは、親と子どもの双方にとって成長していくための重要なステップと見なすことができますし、
創意工夫によって困難はチャンスに変えられるかもしれません。
アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国で支持され、注目されているシュタイナー教育の実践編。
子供の魂を育てる教師の在り方、学校の在り方が明快に示される。『シュタイナー教育の基本要素』姉妹編。付:1~12学年までのシュタイナー学校カリキュラム例。
子どもを理解する/精神科学的人間認識の観点からの教育実践/学校の運営/付録(学年毎の主要授業の例/一週の科目時間数の例)
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「先生、まったく理解できないんです。
フランキーは私たちのいるところでは決してそんな真似はしません。
近所でそんなことをしたら、ぶたれることはわかっていますから。
でも学校の先生が電話してきて、フランキーが騒いだり、冗談をいったりして授業を妨害しているというんです。
こんな振る舞いをやめさせるには、あと何回くらいお仕置をしなくてはいけなのでしょう?」
親は子どもにとって最高のセラピストというだけでなく、一番重要な教師にもなることができます。
しかし子どもが守っている教訓は、私たちが子どもに教えたつもりでいる教訓とは必ずしも同じではありません。
母親が6歳の息子にうんざりしているとしましょう。
彼は3歳の妹の体を押して三輪車から突き落とすのをやめようとしません。
母親はあらゆることを試みました。
穏やかにやめるよう注意したり、午後はテレビを見せないと脅したり、子ども部屋に追い出したり、怒鳴ったりもしました。
ところがやはり妹が三輪車で遊ぼうとする度に、妹を突き落としてしまうのです。
ついに、母親は堪忍袋の緒を切ります。
「ここに来なさい!」
彼女はお尻を叩くために息子をうつむけにして膝の上に乗せ、最初の一撃を加えるため手を上げます。
なんとか叩くのを思いとどまるよう祈るばかりです。
なぜなら彼女が息子に教えようとしているのは、他人の権利を尊重し、妹や家族に優しくし、行儀よく振る舞うといったこととはまるで無関係だからです。
教えているのは次のことです。
(1)誰かに腹が立ったなら、その人を叩く。
(2)実際に誰かに何かをやってもらいたい時には、その人を叩く。
要するに、彼女は自分の欲求を叶えるためには、暴力は許される手段であるということを子どもに教えているのです。
しつけの目的は罰することではなく指導することです。
自分の振る舞いによって模範を示す(親が子どもに教訓を与えるための手段として、しつけよりもはるかに効果があります)ことと併せ、しつけは子どもに道徳観を芽生えさせ、養っていきます。
実際、しつけの方法や理由が、子どもの社会の中での生き方や振る舞い方を決定する最も重要な要素の一つなのです。
倫理観、対人関係のあり方、学校や職場での振る舞い、家庭内での自分のあり方はしつけで決まってしまいます。
しつけほど親を消耗させるものはありません。
他のどの話題より私が一番多く受ける質問は、子どもをどのようにしつけたらいいのかということです。
またお邪魔します。
この記事を転載させてください。
2008/3/21(金) 午後 8:55 [ ヒロ ]